道のはずれにある博物館を知っているか?
平成30年11月16日訪問。都営線経由で目黒駅から徒歩15分ぐらいで到着。意識しなければ、通り過ぎてしまいそうなところに立地する。目印としては、近くにある鳥居神社を目指すといいかもしれない。
特徴
入場料が無料
大半の資料館や博物館は、保管や研究を目的としているため、入場料が必須となる。ところが、この館では不要。では、費用の工面は?ー>寄付
主に展示
小さな博物館なので、大掛かりな仕掛けはない。その代わり、個々の展示物の閲覧がしやすい。1階・2階だけなので、小一時間あれば余裕で閲覧可能。とはいえ、ものがものだけに、人によっては足早に済ましてしまうかも。(元より、来ないか・・・。)
模型が細かい
展示物ひとつひとつが造形士によって制作されている。そのため、細かなところまで再現されている。中には、ライトアップによって細部を照らすものがあったが、撮影不可のため失敬。
場内
入口からの風景。明るい室内で、見やすかった。寄生虫には、宿主に寄生するタイプと自由行動するタイプの2種類がいる。意外な発見だった。
2階。腸内に潜む寄生虫の展示。アニサキスの展示があり、ぎくりとした。
日本国内での寄生虫研究の品々。驚いたことに、平安時代から研究は進められていた。丹波康頼(たんばのやすのり)著の医心方(いしんほう)がそれだ。当時、寄生虫は「九虫」と呼ばれていた。
総括
ふとした拍子に見つけた博物館だったが、思いのほか良かった。というのも寄生虫の展示というから、薄暗い部屋での展示かと身構えていたからだ。ちなみに出資母体を持たない独立した博物館のため、場内には募金箱が設置されていた。目標金額が400万円。半数の200万円まで達成していたとの張り紙があった。(画像は失敬)
追記:アイキャッチ画像は、目黒寄生虫館のシンボルマークとなっているフタゴムシ。