テレビアニメ「破産富豪」が2025年10月から2026年1月にかけて放送されていた。
あらすじもさることながら、内容も暗くならずコメディチックで描かれていたので退屈せずに観れた。
ペイ・ジュンが起こす珍道中が、中国国内のゲーム業界を巻き込んでいくのが、見どころなのだが、ふと中国ゲームの実情はどんなものか気になった。
中国ゲーム市場とカルチャー文化の発展
市場規模
2025年の中国ゲーム市場規模は、ゲーム販売収入だけで3507.89億元(約7兆7173億円)にとなっており、ユーザー数はなんと6.83億人(!)・前年比だけで13.5%増(!!)なのだ。

巨大ネットワークといわれる所以なのだが、ここに注意点がある。政府当局による規制を通らなくては販売おろか商売も成り立たない。海賊版が現れるのもわからなくもないか・・・。
こういった下地はいつからなのか。
オタクカルチャーの変移
90年代に日本のアニメが輸入されるだが、この渦中にいたのが80年代生まれの世代となる。この世代が消費していくことでオタクカルチャーの種が植えられた。

世代直撃と同時にさらに後押しする動きがあった。漢化組・字幕組の存在だ。特に字幕組は、日本の18禁PCゲームを中国国内に広げる一翼を担っていた。言ってしまえば、違法アップロードの字幕版(笑)なのだが、視聴欲には勝てないのは、全世界共通か・・・。
なお、日本のオタク文化の普及には公式で海南出版社があったのだが、むしろ、二次元熱狂・動漫基地・動漫版といった情報誌・・・という海賊版の存在が下支えしていた。これを支えていたのが、華人(香港・台湾などの中国本土以外)という。規制逃れが生んだ副産物といえばいいだろうか。(美化しすぎ?)
また2000年創刊された遊戯同志GAME月刊が日本作品の受け入れの実績があることも付け加えておこう。いうに及ばず、この月刊誌も海賊版である。

財産返還システムの意図?
破産富豪は、もともとネット小説が発端・動画投稿サイトbilibili動画で人気となったものだが、この作品の一番の肝となるのが、財産返還システムだ。
「与えられた軍資金をビジネスで溶かせ・赤字を目指せ!」
というユニークなシステムなのだが、通常貯めることを目指す賞金ゲームが多い中、なぜ赤字を目指させるのか。
利益よりも損失を望む・・・?そんなこと現実にあるか?
・・・あった!確定申告だ。
つまりは、税金を低くするために経費を積み上げようと知恵を絞っている経営者そのものなのだ。赤字になれば還付金がある。
ゲーム業界の現実を皮肉っているものと思っていたが、金儲けに勤しむ経営者の悲哀を映していたのか。
もしかしたら、とんでもないブラックユーモアの作品なのかもしれない。
追記
破産富豪に登場するキャラクターはどれも魅力的なのだが、なかでも一推しが、リン・ワン。

出典 第12話 海上油田より
なにがいいって、彼女は主人公のペイ・ジュンが繰り出す奇妙な企画・要求をすべて
「社長には何か考えがあるのよ」
と受け止め、疑うことすらしないスーパーポジティブ思考なのである。ある意味こういった勘違いが物語をおもしろくさせているだが、なんとも不思議である。
破産させたい男と一途な女。このチグハグ感が絶妙といえば絶妙である。

出典 https://mezamashi.media/articles/-/226584
・・・うん。アホかわいい(笑)
