白い暴動 雑記

映画の感想

音楽と人種差別

ふとみた広告におもしろそうな映画があった。自粛期間のため、家で鑑賞。テーマは、1970年代後半の英国。移民と英国民の摩擦が生まれ、中でも白人の愛郷心が燃え盛っていた。NF(National Front)と呼ばれる白人至上主義の団体が台頭。移民排斥を訴え、力を示してきた。そこにカウンターアクションとして生まれたのがRAR(Rock Agaisnt Racism)。ロックの共有で、移民と英国の関係を築こうというものだ。

感想

”極右の台頭で市民生活が破壊される!!”

どこかで聞いたことのある話だったが、こういった人種問題が絡む話題はなんとなく避けがちだ。移民・本国民の両立場から考えても、政治に振り回されている印象が強い。植民地主義や労働力として引っ張られてきた移民。市民権を持った移民との軋轢をもろにかぶった本国民。どっちが正しいなんて言えない。当事者だったら、どう考える。住民同士の取り決めで生活が成り立つなら本望だ。それだと、国籍て何?となるだろう。自分の国の境目がなくなる。しいては生活基盤を失う。そうすると、愛郷心から移民が煩わしくなる。一概に、排外主義=悪とはいかない。

寛容と排斥は表裏一体。日本は寛容の国とはいうけれども、キリスト教信者弾圧・アイヌ人制圧、外国船打ち払い令などの反動もある。Aは悪だからBにすべし。Bを認めないのは差別だ!これでは、冒頭の極右が~となんら変わらなくなる。

文化で交流するのは構わない。それが両国の架け橋になるなら大いにやるがいい。一方で、文化交流のもと、臭いものには蓋の考えが横たわっていないだろうか。

 

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